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更年期障害は人間にしかない?

「更年期障害は人類の文明が進化した証拠」と言われることがあります。
これはなぜでしょうか。
地球上で文明を発達させた動物は人間だけですが、人間以外の動物には更年期障害はありません。
あったとしてもそれは偶発的なもので、人間のようにほとんどの人に当たり前のように訪れるものではありません。
人間の平均寿命は人類の歴史とともにぐんぐん延びてきました。
それは医学の発達も当然関係あるでしょうし、食生活の良さもあるでしょう。
ものの本で読んだことがありますが、人間には地球上で唯一食べ物に火を通して食べる習慣があります。
火を通すことによって食べ物の中の雑菌が死滅し、安全なものを口にすることから人間の寿命が延びたと言われています。
このように飛躍的に寿命を延ばしてきた人類ですが、女性の閉経時期はさほど変わっていません。
つまり女性が閉経を迎える時期が本来の人類の寿命だったのです。
更年期を過ぎた年齢以降というのは、人類が文明の発達によって手に入れた寿命なので、人間の体はその時期を生き抜くことを想定していないということです。
そのため更年期を過ぎるとさまざまな変化があらわれるのです。
女性は男性に比べて平均寿命が長く、平均的な日本人女性なら80歳前後までは生きることになります。
更年期とは40〜55歳あたりを指しますが、この時期は変化せずに平均寿命が延びているということは、閉経後つまり更年期後の人生が延びていることに他なりません。
人間以外の動物は子孫を増やすことが唯一のテーマです。
子孫を増やす能力がなくなったら生きている意味がないので寿命を迎えて死んでしまいます。

ですが人間は違います。
確かに女性にとって結婚適齢期や妊娠・出産の時期を考えると、更年期までの時期は他の動物と同じように子孫を繁栄させることが大きなテーマであるかも知れません。
女性らしさをコントロールするエストロゲンが活発に分泌されているのもそのためかも知れないと考えると辻褄も合います。
そんなテーマも更年期を境に変化し、女性の人生は子孫を残すというテーマから解放されます。
このことは大きな意味を持っており、いわゆる第二の人生を楽しむためには絶好のチャンスが到来したことでもあります。
更年期障害が発症すると失うものばかりに目がいきがちですが、人間は他の動物と違って更年期を機に得るものもあるという発想の転換が大切です。
実際に更年期の時期を契機に新しいことにチャレンジする人が多いのはとても前向きで良いことだと思います。